幾度目かの航海

  久しぶりに電車に乗った。
  何度目だろう、この感覚・・・
 
 冬は引きこもるのが恒例行事になっている。
 それでも以前よりは間隔も期間も短くなった。
 
 5年ほど前、斎藤環のトークライブを見に行ったとき、
 引きこもりの「主」みたいな人がゲストで出ていた。
 その人は自分のような仲間を「ヒッキーと呼んでくれ」と言い、
 「ヒッキー革命は既に始まっている」と宣い、
 革命の同志達は「とりあえず自宅待機中」と仰せられた。
 革命によるものかはわからないが、今、
 心の病のようなものを「メンタルヘルス」、
 それにかかっている人を「メンヘラー」などと呼ぶらしい。
 そして、ニート・・・
 僕が精神科医にかかり始めた頃は、
 「引きこもり」という言葉もあまり使われなかった。
 曖昧で便利な言葉が増え、そして良いイメージでない言葉も出てきた。
 そろそろ、否応なく、「旅立ちの時」を迎えるらしい。
 シンガーソングライターになることを夢想していた頃、
 古村敏比古というサックス奏者の、
 「幾度目かの出航」という曲に歌詞をつけた。
 
   幾度目かの航海の日は どこまでも青く澄み
   幾千もの荒波を超え 遥か霞む 光の国へ
   傷つき果てた魂を背負って
   俺はいつか 辿り着く
 曲のタイトルを「幾度目かの航海」と勘違いして覚えていた。
 英語で”regrets and departures”という副題をつけた。
 こういうコッパズカシイ思い出は、
 書く勇気のある時に晒してしまおうと思う。
 勢いでつけたタイトル「男Nのニートからの旅立ち」。
 1発目はとってもライター気取りの文章になった。
 勢いで書き出してみて、
 あとで後悔してもデパーチャーなのネン♪
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