オシムに学ぶ「生きるヒント」

久々にサッカーネタ。
新しい日本代表監督が正式に決まりました。
イビチャ・オシム。
知ってますか?
とても魅力的な人です。
彼の魅力は、ジェフユナイテッド市原・千葉の公式HPの、
「オシム監督語録」を読めばわかります(こちら)。
彼の言葉から、僕の好きなものを少し取り上げてみます。
 ライオンに襲われた野うさぎが逃げ出すときに肉離れしますか?
野うさぎが肉離れするのかどうか、僕は知りません。
動物学者は知っているのでしょうか?
想像できるのは、もし野うさぎが肉離れをおこしたとしても、
あっという間に食べられてしまい、証拠が残らない、ということです。
「準備が足りない」ということを表現しているのですが、
最近運動不足のせいか、
左足ふくらはぎに軽く違和感を覚えている僕には、
身にしみる言葉です。
 あなたは、息子さんを
 「最後まであきらめずに走る子供」に育てましたか?
 もしそうでなければ期待をしない方がいいでしょう。
 もしそうなら、私が責任を持って育てます。

新加入選手の親に対しての言葉です。
来日して間もない頃なのに、
日本の親子関係の本質を見事にとらえています。
こういうのは万国共通なんでしょうか?
ジダン・マテラッツィ問題でも親が出てきちゃいましたしね。
まぁこの2人は、相当あきらめない子どもに育ったんでしょうね。
 無数にあるシステムそれ自体を語ることに、
 いったいどんな意味があるというのか。
 大切なことは、まずどういう選手がいるか把握すること。
 個性を生かすシステムでなければ意味がない。
 システムが人間の上に君臨することは許されないのだ。

日本人はシステム論議が好きですからね。
それにしても・・・
オシムの言葉は、まさに「現代社会を生き抜くヒント」だと思います。
システムの話にしても、サッカーから現代社会に置き換えれば、
型にはめられて生かされている人間たちへの“警鐘”ともとれます。
オシムのサッカー哲学、ひいては人生哲学というのは、
 人生は短く
 決して平坦な日常ではなく
 その中で上に上がっていくには
 何らかの危険を冒し、何かを犠牲にし
 そしてそれらを行う“勇気”がなくてはならない

といったところに集約されます。
身につまされるとはこのことです。
でも、
“哲学者”オシムを知ることが出来たのはラッキーです。
彼が率いる日本代表を楽しみながら歩く人生は、
ちょっぴり素敵なものになる予感がします。
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