3ヶ月に1回の定期検診は約6年続いているが、
いつも前日となると億劫になる。
病院は治療をするために行くところなのに、
なぜだか疲労して帰ってくることが多い。
逆に具合が悪くなるような気さえする。
これが個人のクリニックだとさほど感じられないのは、
抱えている病気の種類によるのだろうか。
もっとも、病院が好きという人をあまり知らない。
好きこのんで行くことはないにしろ、病院というところは大抵混雑している。
私は朝の開院まもない時間に診察予約を入れているが、
すでに多くの患者たちがいて、受付番号は3桁となっている。
どこからこれだけの人が来るのだろうと、毎回思ってしまう。
ただ診察だけで済めばよいが、
規模の大きい病院になると会計処理に時間がかかり、
さらには薬を院外処方で受けとらなければならない。
この一連の流れだけでほぼ3時間は要してしまうのに、
そこへ追加診察やハプニングが入り込むと、
さらに時間を費やすことになる。
病院の体制や診察に問題を抱いているわけではなく、
できるだけ病院に長くいたくないのだ。
「私は病気で来ている」という意識に侵食されていくようで、
普段は気に留めていない病気のことを直面させられるからだ。
私の場合、3ヶ月に1回の頻度で済んでいるから、楽なほうかもしれない。
東京という場所は、医療環境設備では十分に満たされている。
内科から専門性を伴う病気でも、その多くはカバーできている。
これが地方都市の場合、わざわざ都心に出かける必要性があるし、
さらに過疎地域になると病院すらないのが現状だ。
診てもらえるだけでもありがたいとはいえ、
病院へ行かなくてすむのなら行きたくはない。
でも病気になってしまったのなら行くしかないのだが、
世話になりたくないのが本音だ。
いつか診察が終わるのならばよいが、
私の場合は長く付き合うことになるのだし、とにかくドライにいくしかない。