20,000円キャッシュバック。
 10,000ポイント進呈。
 本体代金実質無料。
 家電量販店でよくみられる、売り文句だ。
 興味本位で商品を見ようものなら、
 すぐさま店員が寄ってきては、
 「なにかお探しですか」のセールストーク。
 気を許して「これが気になる」と返答しようものなら、
 待ってましたとばかりに、売り込みに入る。
 そのときどきで、気になるフレーズがあると、
 私もつい質問してしまう。
 私「この料金が高くて。。」
 店員「それでしたら、当社の。。。」
 最初はそれなりにプランだとか聞けていたのが、
 次第になにがなんだかわからなくなってしまう。
 この気が遠くなってくる感じは、
 かなり意識が飛んでいるか、もしくはどうでもいい状態で、
 もしかしたら暗示をかけられいるのでは、と思ってしまう。
 モノが売れない時代らしい。
 だから、あの手この手を使っては、
 とにかく「お得感、値段の安さ」で、
 購買欲を高めるのだろう。
 これだって、本当にお得なのか、安いのかなんて、
 わかりやしない。
 安くするかわりに、
 あれこれ付いたサービスもなんのことかわからず、
 ただ書面に記入し、
 あとから料金明細の通りに払う。
 肝心のアフターケアというものはかなり杜撰で、
 ちょっとしたサービスからも、料金を徴収しようとする。
 賢い消費者になるためには、
 ただ漫然と説明を聞いていては、
 売り手側の思うツボになりかねない。
 そうならないためには、
 自分自身が理解できていないことや、
 納得がいかない項目は、
 自分で調べる必要がある。
 お得になるという裏には、
 大抵「なんとか金」として相殺されるようになって、
 なんだかんだで±ゼロになることが、
 ほとんどではないだろうか。
 そもそも賢い消費者ということ自体、
 操作性を感じてしまう。
 なぜなら、本当に「ほしい」と思えば、
 自分が必要で買うことに納得できているのだから、
 そこへ「賢い」などという飾りは必要ないはずだ。
 賢い消費者という言葉につられて、
 お得をさまようというのは、
 自分で本当に必要なものを買う意識の乏しさの
 あらわれではないだろうか。
 まぁ、本当に必要かを見極めつかないなら、
 とやかくいわず、時流に乗って買うことも、
 今世の貢献のひとつだったりするのかもね。
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