男Nの「ナポレオン」に続く
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それはさておき、もう何年も前になるだろう。
とあるゲイバーで飲んでいるとき、隣に座った見ず知らずに人に
「あなたの前世は花魁でした、だからこの新宿の街にも縁がある
のです・・・」
そのときは、あまりにも唐突すぎて「はぁ・・・」としか
応えられなかった。
そして不快な想いをしつつ、 その「花魁」という言葉だけが、
ずっと頭に残っていた。
かつての新宿二丁目は吉原ほどではないが、
遊郭があり、毎夜毎夜の色事が盛んに行われていたところ。
それが終戦後には「赤線」と呼ばれる地域になり、
次第にゲイ要素を強めていったようだ。
花魁といえば遊女の中でも高級と呼ばれ、
古典や和歌、三味線などの教養、芸事を仕込まれていたらしいが、
現物は映画くらいでしか見たことはないし、
それこそ本物は見たことない。
だからゲイの街で偶然隣り合った自分に
「花魁」というのもわからないでもない。
それはそうとして、なぜゆえに前世に「花魁」とその人は
感じたのだろうか。
スピリチュアルなこともよくわからないけど、
それに通ずる何かが自分にあるのか。。
真似事だったらいくらでもできる。
でもその「遊女」というイメージの仕事には、
自分は憧れみたいなものがあった。
色事の華やかさ、儚さ、虚しさ、苦しさ。。。
その全てにおいて、以前のブログに書いた根底にある
エロスに関係しているのかもしれない。
エロスは何も情事だけでなく、
それに携わる人間関係の根底を揺さぶる、
少なくとも性別上「男」である自分は、そこを刺激される。
別に人から「特別視」されたいわけではない。
ただその人にとって「高級」でありたいような。
花魁、その華やかさと知性を身につけたら、
自分はまたもう一人の自分になれるのかな。。