カウンセラーかなりんの遊々随想

<自由>への道程

 昨日までの暑さが嘘のように涼しくなり、折悪しく目の前で始まった工事の騒音を遮断するために窓を閉め切っても余り気にならない。こんなときは読書に限る。 そこでF子さんに貸して先日戻って来た「天上の青(上・下)」(曽野綾子著・毎日新聞社刊/1990)を読み直すことにした。

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ゼロからの復讐

 数日前資料が必要なことがあって、久しぶりに近くの目黒図書館に行った。専門書なので蔵書が殆どなく、何冊か手配してもらったうちの2冊が届いたと連絡があり、今日取りに行って借りてきた。早速そのうちの一冊を読んでいる。「共感の思想史」(仲島陽一著・創風社/2006)という本であ

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未練じゃないかよそんなもの

 新年度が始まって3ヶ月。今年は花見もしたし、総会も開いた。新プロジェクトも発足し、先月からはSVクラスが始まった。これからは結構忙しくなりそう。 そんな日々のなかで、何かが溜まっていく。密かに、気づかないほど僅かずつ溜まっていく。じっと内に意識を向ければ見えてくる。

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雲をつかむ話

 一昨晩のこと、仕事を終えて夜遅くに戻ってみるとT社長からメールが届いていた。この頃は例のプロジェクトの件で頻繁にやり取りをしている。その翌日に社長の事務所を訪ねる時間を問い合わせていたので、その返事だったのだが、そこにこんなことが書いてあった。<明日の打ち合わせのメイ

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仕事の流儀

 1967年の4月、私は大学を卒業して外資系の語学レコード会社に就職した。女子4大卒業生の就職先など教師くらいしかない時代だったから、悪戦苦闘の就活の末やっともぐりこんだのである。 営業企画部に配属された私は、本社から送られてくるパンフレットなどを翻訳して日本向けに作り

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雲はつかめるか?

 先週のブログに書いたとおり、そしてまた今日のT社長のコメントにもあるように、「後悔しない死の実現プロジェクト」の下案プレゼンが昨日とにもかくにも無事終了した。 昨日までの二週間、私ののめりこみ癖は日々全開で、プレゼン前日の夜には遂にめまいの前兆まであり、慌てて早寝を画

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「後悔しない死の実現プロジェクト」発進!

 前置き。今F子さんから借りた新井素子の小説を読んでいるので、今日のブログは新井風に書いてみる。では。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  それは。当ブログではもう何回も登場しお馴染みとなった、自称「荒らし」、かつ男Nの「友人」を名乗る、かのT社長

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感情の囚人たち

 先日の日経に今年のカンヌ国際映画祭に関する記事があった。現代人の深まる孤立を描いた作品が目立ったというなかで、主演男優賞を受賞したデンマーク映画「狩り」は、ごく平凡な町で一人の男が少女のついた軽い気持ちのウソから児童性愛の疑いをかけられ、保育園を通じて瞬く間に広がった噂

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スクラップの効用

 2005年に麻布から恵比寿に事務所を引っ越した頃から、新聞や雑誌記事のスクラップを始めた。最初はCSNの関連記事やインタビュー記事の保存が目的だったが、そのうち興味の引かれる内容の記事があれば切り抜いておき、それが貯まると台帳に貼って整理するようになった。 段々と領域